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精神障害の安楽死について調べてみた…

★外国人が安楽死できる国はスイスだけ
安楽死を法的に認めている国のうち、外国人が安楽死できる国は、世界でスイスしかない。

スイスには安楽死を行う団体が複数あるが、日本人が安楽死を望む場合、外国人の受け入れ態勢が整う団体は、私の知る限り2つだけだ。スイス最大規模の「ディグニタス」か、ここ数年で知名度や実績を上げてきた「ライフサークル」である。

なお、安楽死といっても、スイスでは医師が直接、手を下すことは禁じられている。患者が苦しまない方法で自殺を遂げることを、医師が助けるといった「自殺幇助」が認められている。点滴やコップに注がれた致死薬を患者自らが体内に注入して逝くという方法である。

■約150~200万円が相場
私はライフサークルの協力を得て、安楽死の現場に立ち会ってきた。結論を言えば、外国人が費やす合計金額は、だいたい旅費込みで150万円程度だった。

渡航費と宿泊費(1~2泊分)だけで数十万円だとする。この金額については、時期やホテル代などで差異がある。では、実際に団体側が必要とする費用の内訳とはどんなものか。ライフサークルのエリカ・プライシック代表が、次のように説明する。

「会員費が年間45ユーロ。(医師や弁護士を通して行われる)診断書などの調査料が2700ユーロかかります。スイス人医師2人の直接診断も必要になり、900ユーロ。自殺幇助自体は、2700ユーロです。そこから警察などの捜査費用が450ユーロで、火葬や遺体搬送費に合計2250ユーロかかるのです」

渡航費と宿泊代を合わせ、現在の為替レート(1ユーロ・134円)で合算すると、約150~200万円が相場になるといえる。一見、高額にも思えるが、外国人には保険が適用されていないため、実費を差し引くと、ほとんど団体に入ってくる収入はないという。

ディグニタスの費用については、同団体を利用したイギリス人のデータをまとめた英紙インデペンデントによると、平均1万ポンド(約152万円)。人により誤差はあるが、6500~1万5000ポンド(96~225万円)が相場だという。誤差があるのは、「遺体処理や葬儀費」が人によって異なるからだ。

■「お金で死を買った」ことに後悔はなかった
末期の膵臓がんだった68歳のスウェーデン人女性は、安楽死の前日、スイスのホテルで私に言った。

「苦しんで死ぬ姿を家族に見せたくなかったのよ」

元産婦人科医で、彼女は経済的な余裕があった。母国で家族に別れを告げ、最期は夫と2人きりになることを選んだ。家族のサポートは期待せず、「お金で死を買った」ことに後悔はなかった。彼女の夫は、後に「だいたい1万2000ユーロ(約160万円)の費用がかかった。そこまで高いお金ではなかった」と話していた。金額的にも、プライシック代表の説明と誤差はなかった。

安楽死を巡る状況について述べてきたが、どうしても強調しておきたいことがある。それは、私が安楽死を勧めているわけでは決してないということだ。

2年にわたって安楽死現場を取材して得た私の考えは、「日本人には安楽死は、向いていない」というものだ。欧米では、人は最期の瞬間まで自らコントロールしたいと願う。こうした「死の自己決定権」について数十年も議論してきた先に、安楽死の法制化がある。しかし、日本では、人の「生死」まで、集団性をまとう。たとえば、家族の「迷惑」になりたくないという理由で、死を願う高齢者がいる。こうした現状については、別稿で詳しく述べたい。

■費用とは別のハードルは「語学力」
なお日本人がスイスで安楽死を行うためには、費用とは別のハードルがある。「語学力」だ。

団体側は、申請者が死期を早めたい理由を慎重に診断する。具体的には、患者が耐えがたい痛みを抱えているか、その痛みは永続的なものか、などである。失恋や望まない形での退職といった一時の精神状態では安楽死は認められない。

また、死期を早めたい理由について、本人が英語もしくはドイツ語で説明できなくてはいけない。経済的余裕があっても、語学力がなければ、「安楽死」を選ぶことはできない。これも一つの現実である。


★以下国別の安楽死について
■スイス

世界中から、安楽死をもとめる難病患者や末期ガン、心臓疾患の患者たちがツアーでやってきては自殺している。

スイス・チューリヒの法医学研究所はその実態調査から、安楽死する目的でスイスを訪れた「自殺旅行者」が、2008~2012年の5年間で611人に上ると昨年発表した。
年度別に見ていくと2008年の123人から2012年には約1.4倍の172人へと急増している。

不治の病で末期かつ耐え難い苦痛を伴う場合などで安楽死を希望する場合、自殺幇助機関に登録すれば苦しまずに自死することができるのだ。

自殺幇助機関のひとつ「エグジット」はスイス在住者だけが登録可能で、かかる費用は年会費の約3千円。
もうひとつの機関「ディグニタス」は外国人も登録することができ、入会金と諸費用を合わせて安楽死には約70万円が必要。


■アメリカ

ワシントン・モンタナ・バーモント・ニューメキシコ・カリフォルニア
・18歳以上で、ふたりの医師から余命が6ヶ月以下であると認められていること
・自分自身で薬を飲む体力があること
・最終的な意思決定を自ら行う能力があること
・自らが安楽死を希望することを、書面で1回・口頭で2回、ふたりの証人に意思表示すること


■オランダ

オランダは世界で初めて安楽死法を法制化した国である。
がん末期患者の苦しみを解放するため、が元々の理由だった。その後、終末期の枠が外され、精神的苦痛も加味された。

出典
オランダでは安楽死が「転倒する不安」「認知症」で認められる | 医療・介護 大転換 | ダイヤモンド・オンライン

12歳以上ならば安楽死の希望ができるそうだが、その条件は厳しく、耐え難い苦痛にさらされている末期患者のみが許可される。
さらに、患者は安楽死を要求したときに精神状態が正常でなければならない。安楽死が実行される前には、担当医師とは別の医師と専門委員会がその是非の判断を出すなどの手順があります。


■ルクセンブルク

安楽死はリビング・ウィルまたは事前意思指示によって定められ
ターミナルな段階の病気があって、なおかつ「重篤で不治な状態」にあることを
医師らは他の同僚と相談することなどが条件付けられている。


■ベルギー

2014年の段階で、未成年にも安楽死を許可している国はベルギーのみ


■カナダ

安楽死を選択する住民たちの平均年齢は67歳。その多くがガンや多発性硬化症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などを罹患している。


■オーストラリア(ビクトリア州)

安楽死が認められるのは同州に住む18歳以上の末期患者で、6か月以内の余命宣告を受けている場合に限られる。

また安楽死希望の申し出があった場合、患者が耐え難い痛みを抱えながらも健全な精神状態かどうか、複数の医師による診察が必要となる。

安楽死が認められた患者は、可能な場合は自身で薬物を投与するが、投与が難しい場合は医師が手伝う。


■韓国

延命治療中断の条件が厳しく設定されている。

延命治療中断の対象となるのは、「臨終の過程にある患者」。

出典
韓国で「尊厳死」の選択が可能に「延命治療決定法」が2018年2月から施行 - ライブドアニュース

医療機関で「延命治療計画書」を作成している場合か、患者が「事前延命治療意向書」によって意思表示をしている場合。


★まとめ
精神障害では安楽死は認められていない
世界中のどこでも…

苦しみから解放されるには…
とてつもなく苦しい思いをするしかない。

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